ころころベルーガ

ずんぐりむっくりでころころとした見た目をしているベルーガ。
北極海周辺の冷たい海に生息しているため、寒さから身を守る為に脂肪を蓄えているので丸い体型をしています。
ベルーガは別名シロイルカと言うのですがイルカよりもイッカクやクジラに近く、背びれが無いので更に丸く感じると思います。背びれが無い理由としては、氷山に当たらないようにと考えられています。
(同じく寒い海域で生息しているシャチは背びれがあるのが少々気になりますね。)

(名古屋港水族館のナナ)

イルカと違うところとしてはもう1つ、おでこにメロンと呼ばれる脂肪組織があります。
このおでこの脂肪は寒さを防ぐためではなく、仲間とのコミュニケーションを取ったり周りの環境を確認するエコーロケーションを行うためのものになります。
他のイルカやクジラにもメロンは備わっておりエコーロケーションはできるのですが、ベルーガは特殊でメロンの形を自分の意志で変えられるそうです。

(天使の輪の様にも見えるバブルリング)

ベルーガには特技があり、バブルリングを作る事ができます!
写真の子は頭の上にある鼻から空気を器用に出してバブルリングを作っています。
バブルリングは鼻からだけでなく口でも作る事ができ、ぷるぷるな唇をすぼめて作ったりしています。

このぷるぷるな唇はバブルリングを作る以外にもご飯を食べる時にも使ったりします。
ご飯を食べる時に口を使うのは当たり前ではあるのですが、きっと皆さんが考えているのとは違う使い方だと思います。

ベルーガ達の普段食べているいかなご等の魚は土の中に隠れているのですが、その魚達を土中から出すために口をパクパクさせて水流を起こし、近付いてきたら吸い込んで食べます!
口で直接土を掻き分けるのではなく、水流を起こすのが凄いですよね!

上の写真の細長い筒の底にあったいかなご約20匹が舞い上がるほどの水流が起きているので、結構な勢いで空気を出しているのが分かります。

ベルーガのまるまるとしていて可愛いだけでなく、器用で賢く自然界で生き抜くかっこいい1面を見て、感じる事ができました。

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