材木の中には割れにくく耐久性に優れているものがありますが、その反対に割れやすいものもあります。
そんな割れやすい材料として工場で名前をよく聞くのが【スネークウッド】です。
先日、初めてスネークウッドを挽いたのでその時の感想と共にスネークウッドの紹介をしていこうと思います!
(サンドペーパーをかける前のスネークウッドの木軸。割れないことを祈りながら挽きました。)
スネークウッドはクワ科の広葉樹で、産地は南米北部。名前の通りの蛇のような模様が特徴の、比重のとても大きな樹種です。
どれだけ比重が大きいかと言うと、世界一比重が大きい木として知られているリグナムバイタと並ぶ1.2~1.3もあります。水の比重が1なので沈みますね!
硬く、重く、油分もあるのですが粘り気が無いので割れやすく、乾燥が難しいそうです。
過去、2本挽いて翌日2本とも綺麗に割れていたことがあった程割れやすいそうです・・・
(割れた2本はお店で試し書き用のペンとして使われています)
(サンドペーパーをかけ、オイルを塗る前の木軸。)
硬いですが旋盤やろくろでの切削加工はしやすく、サンドペーパーものるので加工は難しくなかったです。
調べたところ熱に弱く、摩擦で起きた熱でも割れることがあるそうなので、サンドペーパーの当て過ぎには注意が必要そうです。
(オイルを塗った木軸。艶が出て模様が見えやすくなりました。)
スネークウッドは別名レターウッドやレオパードウッドと言います。
どの名前も見た目からきており、象形文字に見えるからレターウッド。豹の模様に見えるからレオパードウッドと付けられたそうです。
ステッキやドラムのスティックの最高級品として使われているスネークウッド。割れやすい材を使っているので、すぐに割れたりしないか気になります・・・
私が挽いた木軸はパッキングしてお店の暗所で1週間割れずに保存され、旅立っていきました。
お客様の手元で割れないことを祈るばかりです・・・
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