一体全部で何種類あるのか分からない、野原工芸の材木たち。通常品だけでも27種類あります。
沢山ある材木の中で、皆さんの「推し木」はありますか?
私の推し木は2つ、楓と栃です!
通常品として販売されている「板屋楓」。
私は初めて製品の形にする材として選ぶ程、大好きな樹種です。(旋盤加工をしてみて)
ムクロジ科の広葉樹で、北海道から九州に生息しています。
目がキメ細かく緻密で粘り気のある材なので家具や楽器、運動具など幅広い用途に使われています。
真っ白では無く、温かみのあるクリーム色をしており、ほのかに杢が出ているところが好きです♪
また、ゆっくりとですが経年変化していくのでその様子を楽しめる点も良いです。
硬く耐久性があるので傷付きにくく、多少雑に使っても大丈夫なのがありがたいです。
そしてもう1つの推し木「栃」。
こちらもムクロジ科の広葉樹で、北海道から九州に生息しています。
仕上がりは絹の様な光沢が出て美しく、幅の広い材が採れるのでテーブル天板や拭き漆の器などに使われます。
野原工芸で販売している栃は細かな縮杢が入っています。ここまで細かくハッキリとした杢が沢山見られるのは幸せです♪
柔らかい材で逆目が出やすく、私は杢に引っ張られてしまうことがあるので加工に苦戦することがあります・・・
基本は真ん中のような白っぽいクリーム色なのですが、ものによっては左の様に真っ白な事があります。右の様に赤いものはアカトチと呼ばれ敬遠されますが、通常のものよりも硬さがあり材質は良く、杢も強く出ています。
どちらも柔らかな、温かみのあるクリーム色で滑らかな手触りをしているところが私は好きです。
ですが、ペンのインクやシャー芯が付くと汚れが目立つのが悲しい点です・・・
(シャー芯の汚れが付いた場合は消しゴムで軽くこすってくださいね)
皆さんに私の推し木の好きなポイントは伝わったでしょうか?
過去にも楓と栃について書いた記事があるので、もしよければ併せて読んでみて下さい。
また、皆さんの推し木と好きなポイントを聞かせて頂けると嬉しいです♪
コメント
野原工芸の作品の中では、桑推しです。
特に導管の影響からか、角度を変えることで茶色や金色に表情を見せることが、桑の特徴と感じております。(この現象を詳しく書いているところは見つけられなかったので断言は避けます。)
野原工芸 本店にて私が選んだ作品にも、上記のような特徴が見られる桑を入手することができ、取得から数年経っても最推しと言える風貌を魅せてくれます。
角度によって色の見え方が違うのは、桑の持つ照りによってのものだと思われます。
個体によって照りの出かたは違いますので、店頭で見比べて気に入るものをお買い上げ頂けたようで嬉しいです!
愛用して頂きありがとうございます。