毎日工場で作業していると、様々な木の木くずが大量に出ます。
勿体無いと思いながらも活用法が思いつかず悩んでいたところ、以前紅木について調べた際に染料としても使われていたと書かれていたのを思い出しました。
「木で染める・・・草木染めがあるじゃないか!!」とひらめき、草木染めの方法を調べ、材料を集めて実際に試してみました!
草木染めの材料
今回は桜と欅の木くずを原料に、綿100%のガーゼと刺繡糸(天然素材のものならOK)、牛乳又は豆乳(植物繊維のものを綺麗に染めるため)、水、ミョウバン
草木染めの方法
1,染めるものの下処理をする(植物繊維の場合のみ)
今回使用した綿や麻などの植物繊維のものはウールやシルクなどの動物繊維のものより染まりにくい特徴があります。そのため、牛乳や豆乳に漬けてタンパク質を染み込ませます。
私は牛乳を使用したのですが、染めた後の布に牛乳の臭いが残ってしまったので豆乳の方が良いかもしれません。
2,染料を作る
不織布の袋や布袋、洗濯ネットなどに原料となる植物を入れ、1時間半ほど煮込みます。
(煮込んでいる最中の桜の染料。火力のせいか水が少なかったのか途中で干上がってしまった・・・)
3,媒染液を作る
40~60度のお湯にミョウバンを溶かして媒染液を作ります。
植物の色を布へ染着させるために、繊維を処理するために媒染液を使います。
布を染料に漬け込む前にアルミや鉄の水溶液に浸けておくことにより発色、定着しやすくなります。
4,染色
全ての材料の準備が完了したので、遂に染めていきます!
染料を加熱して40~60度に保ち、全体が染まるように時折動かしながら20分程煮ます。
(桜の染料は量が少なくなったため鍋を移して染色中。模様を付ける為にゴムで縛っています。)
全体が染まったら染料から取り出し、水で良く洗ってから媒染液に30分程付けます。
(媒染液に浸けている最中。ぱっと見ほぼ同じ色でどちらがどちらで染めたか分からない。)
30分浸けた後、もう1度水洗いをして日陰で干せば・・・
5,完成!!
分かりづらいですが、左側の少し色が濃く茶色っぽい方が欅、右側の淡い黄色の方が桜で染めたものになります。
元の材的にも欅の方が色が濃くなるのは分かりますが、桜が思ったよりも黄色になったのが不思議でした。(途中で干上がったのが原因なのか・・・)
刺繡糸のみで見ると欅で染めた方は黄色く、桜で染めた方はほんのりピンクになっています。本当はこんな色味で染まったのでしょうか?
今回は大成功とはいきませんでしたが、木くずの活用法を見付けられて染められる事を確認できてよかったです。そして、今回で学んだ事を活かし、次回は紅木ともう1つ染料として使われていた事のある材の木くずを使って草木染めリベンジします!
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