様々な色の木材がある中で、意外と数の多い黒い木材。
通常品の中だけでもハカランダとインドローズウッド、クルミ、黒柿があります。
工場にはとある木材と見分けが付きづらいものがあり、先日その木材を初めて挽いてきました。
その木材は[グラナディラ]です。
グラナディラとは別名で、正式名称はアフリカンブラックウッドと言います。(ちなみにグラナディラは楽器業界での呼び方になります。)
アフリカンブラックウッドというだけあってアフリカやタンザニアに生息しています。科名はマメ科ツルサイカチ属なのでハカランダやキングウッド、ココボロの仲間になります。
楽器業界での呼び方があるくらいなのでクラリネットやオーボエ、ピッコロなどの木管楽器に使われています。
グラナディラの他にも別名がありアフリカ黒檀とも呼ばれたりします。こちらは見た目から付いた別名です。
見間違えるほど似た見た目をしているため、工場では黒檀と混ざらないように材にグラと書いてあったりします。
挽いた感覚は硬いけれど削りにくいという感じはなく、思っていたよりも挽きやすくて油分はあるけれどもサンドペーパーも普通にかかったので加工は難しくは無かったです。
質感としてはハカランダに近く、匂いはないかなと思いました。
パッと見て黒い木材は見分けが付かないですが、調べてみるとそれぞれ用途に向き不向きがあるのが分かり、見た目以外の個性がちゃんとあるんだなと思いました。
見た目だけでは分からないこともあるので、これからも様々な木を加工して調べていきたいです。
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