瘤材の性質上割れていることが多く接着剤で補修するのですが、瘤材の中でもマーブルウッドは割れ以外に虫食い穴を埋めることも多いです。
先日マーブルウッドを加工していた時に虫食い穴が開きまくっていたものがありました。
美味しかったのでしょう、真ん中に虫食い穴が開いています。虫食い穴があると言っても角にある為、ぱっと見丸く削れば避けられそうな感じもしますよね?
余程虫さんは気に入られたのでしょうね、寸法ギリギリまで削っても穴が無くなることはありませんでした(笑)
避けられないのは仕方ないので小さい穴は接着剤のみ、穴の大きい部分には木くずを粉にしたものを入れたうえで接着剤で補修していきます。
余分な接着剤を削ったものがこちらになります!
木くずが接着剤を吸って色が濃くなり虫食い部分が分かりやすくなりましたね。
接着剤がグングン入っていくので、どこか別の穴から出ていってるんじゃないかと途中で心配になりました(笑)
上記の状態からさらに研磨、塗装をして完成しました!
綺麗に補修できるか少し不安でしたが虫食い穴も隙間なく埋めることができ、オイルを塗ったことで濡れ色になり虫食い部分も馴染みました。
マーブルウッドは他の瘤材よりも柔らかいからなのか、虫さんの舌に合うのか虫食い材が多いような気がします。(花梨瘤も虫食いはあるのですが、基本白太を使わないから見ないだけかも?)
虫食いが多いと言ってもここまで食べられまくっているものは製品になる前に弾かれることが多いので、久々に見ました!
補修は大変でしたが、面白かったです(笑)
傷や虫食いが多いものはB品になりますが、気になる方は是非店頭にて聞いてみてください。
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