誕生木【1月】

今までの記事で、花言葉や宝石言葉の様にそれぞれの樹種にある木言葉について書いてきました。
木言葉について調べている時に「花言葉と言えば誕生花を調べる際に合わせて見るけど、誕生木はあるのだろうか?」と気になって調べてみました。
すると、月毎と1日毎で誕生木があり、合わせて木言葉が出てきました。

全ての月の誕生木と木言葉、その木の特徴を1つずつ説明していきたいところではありますが、1つの記事にまとめると丁寧に説明できなくなってしまいます。
なので、1つずつ記事を分けて紹介していこうと思います。
1番最初は1月の誕生木についてです。

1月の誕生木 【松】

1月の誕生木に選ばれている木は【松】です。
松とはマツ科の常緑高木の総称で、松と言う名前の樹種はありません。
日本に自生する松は8種類あるそうですが、木材としては雌松の別名がある赤松と雄松の別名がある黒松が「松」の名前で取引されることが多いそうです。どちらも赤味がかったクリーム色をしており年輪がハッキリしているため、同じ名前で纏められてしまっていますが、赤松の方が黒松よりもやや柔らかい印象があり年輪が荒いです。
赤松も黒松もどちらも梁や床の間の部材など、建築材として使われることの多い材です。

松の木言葉

松の木言葉は「永遠、繁栄、あなたを待つ人がいる」 花言葉になると「不老長寿、向上心、同情」
松と言えば、松竹梅や門松をお正月に飾るなどおめでたいイメージがあるから誕生木に選ばれるのはなんとなく分かる気はします。
では、何故松はおめでたいのでしょうか?

縁起木に選ばれた起源は平安時代に行われていた宮廷儀礼にあるようです。
正月最初の子の日に外出して、若い松の葉を引き抜く「小松引き」という風習からきているそうです。今私達が正月に門松を飾る起源だとも言われています。
松は正月などの厳しい冬の日でも枯れることなく常に青々とした葉を付けています。その姿から松の生命力を感じたり、樹齢も何十年、何百年と長いことから不老長寿の象徴だと考えられたと言われています。
そして、その生命力の強さから神様が地上に降りてきた際に宿る場所だと考えられており、神様を「まつ」木から【まつ(松)】という名前になったと言われています。

後半は誕生木の紹介というよりも縁起木の紹介になってしまいましたがどうでしたでしょうか?
以前紹介した梅もそうでしたが、昔の人は寒い季節でも力強く葉を付け、花を付ける姿から生命力を感じていたのですね。
そして、そんな松や梅の様に強く育ってほしいという願いなどもあって縁起木や誕生木に選ばれたのだと私は思いました。
今回は誕生木について紹介しましたが、月毎、1日毎の誕生木以外にも干支別の守護樹や、古代ケルトの樹木信仰を元にしているシンボルツリーや十三樹占いなどもありますので、気になる方は是非調べてみて下さいね。

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