【牛にひかれて善光寺参り】皆さんは聞いたことありますか?
日本昔話で出てきたことがあるそうなので知っている方もいるかもしれません。
これは善光寺に関連する民話が元でできたことわざです。
その昔、信濃国小諸に欲張りで信心薄いおばあさんが住んでいました。
ある日川で布を洗濯していると、どこからか一頭の牛が現れ角にその布を引っかけて走って行ってしまいました。
欲張りなおばあさんは布を取り戻したい一心で、牛の後を一生懸命追いかけました。走りに走って、おばあさんはついに長野の善光寺まで辿り着きました。
ところが本堂の前で牛の姿を見失い、日も暮れ疲れたおばあさんは仕方なく善光寺の本堂で夜をあかすことに。
するとその夜、夢に布を取って行った牛が現れたかと思うと、如来様へと姿を変え、不信心をおさとしになったのです。
目覚めたおばあさんは、今までの行いを悔いて善光寺如来に手を合わせました。その後、信心深くなり、たびたび善光寺に参拝に訪れるようになったおばあさんは、ついに極楽往生を遂げたということです。
この話を元に「思ってもいなかったことや他人の誘いによって、よいほうに導かれることのたとえ」という意味のことわざができました。
私はこの話の内容は知っていたのですが、今回善光寺に行って調べるまでことわざであること、そしてことわざの意味までは知りませんでした。
長野県に居て、善光寺に何度か行ったことがあっても知らないことが多く、今回宿坊に泊まって案内人の方にお話を聞きながら回った事で新たな発見が沢山あってとても面白かったです!
記事に書いていませんが本堂には自分の身体の悪い所と同じ箇所を撫でることで、その人の身体を癒すと言われているびんずる尊者や、何も見えないような暗闇の中を進み極楽の錠前を探すお戒壇巡りがあります。
善光寺に行った際には、是非色々と見て感じて善光寺薬師如来様のご利益を存分に頂いて来てくださいね。
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